■どうやって「いちご」はできるの? ■とちぎ生まれの「いちご」 | |
「いちご」はバラの仲間です。 食べ物としては「果物」(果実)に分類されますが、作物としては野菜に分類 されます。このため「いちご」は「果実的野菜」とも呼ばれます。 | |
真っ赤な「いちご」の果実。 これは花の中央にあるドーム状の「花托」と呼ばれる部分が大きくなったものです。 しかし、学問上の果実は、「いちご」の表面にあるたくさんの「つぶつぶ」。この中に種子がはいっています。 | |
「いちご」は夏の季語。露地で育てたイチゴは、初夏に真っ赤な実をつけます。 ハウス「温室」栽培の普及と品種の改良などにより、現在では秋から「いちご」が収穫でき るようになりました。「いちご」に冬のイメージが定着したのは、1980年代後半からと推測されます。 | |
「いちご」はビタミンCが豊富。大粒の「いちご」6〜7粒で大人が一日に必要なビタ ミンCを摂ることができます。 これは、レモン5個分の果汁に含まれるビタミンCと同じ量。手軽においしくビタミンCを摂る ことができる「いちご」は、とてもヘルシーな果物です。 | |
「いちご」は世界中で栽培されています。世界全体では、年間に約382万トンの「いちご」が 生産されています。最も生産量の多い国はアメリカ合衆国、日本は第6位です。 1.アメリカ合衆国 113万トン30% 2.スペイン 7% 3.トルコ共和国 6% 4.ロシア 6% 5.大韓民国 5% 6.日本 5% 7.メキシコ 5% 8.ポーランド 5% 9.ドイツ 4% 10.エジプト・アラブ共和国 3% 11.その他 24% | |
18世紀にヨーロッパで南アメリカの「チリいちご」と北アメリカの「バージニ アイチゴ」を交配してできた品種が、現代のいちごの原型とされています。 日本へは、江戸時代後期にオランダ人によってヨーロッパから長崎へと渡来したとされています。 日本初のイチゴ品種は1899年に誕生しました。福羽逸人博士がフランスから 導入した品種を改良して育成した「福羽」です。 その後「福羽」を親として次々と新しい品種が誕生しました。 栃木県が開発した「女峰」や「とちおとめ」のルーツも「福羽」なのです。 |